日記
午前中、新曲を作る。以前にちょっとだけ書いておいた曲。DJの yuya さんが10年前にぐらいに作っていたコルトレーンの『central park west』をサンプリングしたトラックで曲を書かせていただいている。一気に最後まで作れた。メロディありきの曲ができたのは、何年振りだろう。嬉しい。
良いメロディなのか不安、わからない。とにかく普段から断片でも作っておこう。
午後は日課的な雑務をこなした後、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』をタイトルにならって寝ころびながら読む。構造主義に関係する哲学者の要点を掻い摘んで書いてくれている。時たま哲学者本人の文章を引用しているのだが、ラカンさんの文章は飛びぬけて不明。
フーコーの「位置づけることそのものが権力的」というのは同意。もはやそういわれたら、言葉を使用している時点で位置づけている(位置づけたものについて喋っているを含む)のだから、権力が附随しない行為はないようにも思えてくる。一般的に使われる”権力”が意味するところというより、”そこに押しとどめるようとする力が働く”と言った方がしっくりくる。
読んだあとにふと、翻訳が言語(世界)と一番向き合える職業なのではないかと。あるコードから別のコードへと変換していく。それを細かくみていく。根気がいる作業。あと印象的だったのは、内田さんのまえがきとあとがきの温度感が全然違った。「良い入門書は知らないを軸に書かれていて、ラディカルな要素がありそこには根源的な問いがある」と熱を帯びていたのに対してあとがきでは「落語的解釈で怒る専門家の方もいるのかもしれません」と謙虚。まえがきとあとがきでは論旨が違うけれど、卒がないと思った。
音韻論を深く知りたいと思い言語学を wikipedia で調べると、基礎分野として、音声学、形態論、統語論、意味論、語用論、個別言語学が出てきてそっと閉じる。
本を読み終わってウトウト。頭がパンク気味。とても早めの就寝。