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素描25

『素描25』

「晴れ、時々曇り…」AMラジオから本日の天気が知らされる。古い地図をたずさえて森にきた。
小雨は止み霧がかり、触手は散りかり、美少年は罠にはまり、そのものにとってひとつの統一体となり輪をつくった。
目の下にはくまがあり、燻らされた肉片は踏まれた足かせに問う。

害ある虫はやがて消えて、滑稽な人形が姿をあらわす。ひからびた、もしくはしなびた、姿をさがす。
とりとめもない、希望もない、森から出た。小手先の、向こうみずの、川が流れた。