日本
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素描55

『素描55』

懐柔された人は、結ばれるはずの糸をいつまでも待つ。
コツコツと音を鳴らす靴。揶揄の向こう側のエントランスに置いたままの浮いた話や悲しみ。

ぎりぎりの裏切りや歯ぎしりした区切りに不義理な釘を打つ。
耳から離れない、そばにはいられない、一滴の涙も流れない、奇妙な形態の泥塑が蕎麦を食う。