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so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

夜の椅子から

夜の椅子から しめった春の空 一晩 ウィスキーを飲み 今日この頃の狂気を まとめ ひとつ編む 頬を赤く染めた 散文 背後からはカサっとした雨音 絨毯に散らばるほこり 無色透明のコップを置くまえに 台所におかわりをもらいに…
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trichome

trichome 俯瞰すればジオラマ  右心室と左心房と名付けられたところ 部位の変動や扁桃腺の腫れ模様  あらゆる種を隠し持つ地下の空気の肉体 ともに並ぶと大きさや小ささになり  無数の比較に顔を埋める 薄めた効能に縋…
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蟷螂の斧

蟷螂の斧 刹那的な虚ろ  移ろいゆくのに統合された知覚 身分相応な君  歩幅という単語が頭に浮かぶ 吐き出すのか 拾うのか 取捨選択 微量な観察が運命を隔てる 謙虚さを失うと予測もぶれる 泣きわめいて 机の上にひたすら「…
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手染め

手染め 閉塞感 寒空の下 風が吹く 招かれた人とそうでない人 その境目から やや悲しみから 眉をしかめ 四季をたいらげ 木々を追いかけ 君の老いまで 汚れる落ちない元の白色が発光した 会いにいくまで  いずれ別れる 離れ…
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deny

deny 受動的な受け身の抵抗しない いいなりになる従順な参加しない 活動的でない 不活発な電源を備えていない 無利息のわたしたち

素描274

『素描274』 風に訊く楽譜の在りかとサマセット・モームの虚無。 牌に耽溺、蒸発したアトリエの跡、野蛮な自己模倣!野蛮な自己模倣! 祭囃子の鼓動。 ありていの鼓動。 紅いグラスの鼓動。 崩落。

素描273

『素描273』 嘘くさく倒錯と盗作。瓜二つのフルクサス。蹲るミラージュ。鬱血と簡体。20200051。消えるのも見えるもの全てが得るもの。 走馬灯のエルモ。夜明けをくぐる。喪に服す。野に辺りを渡れば。祈祷と微糖。それも微…
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素描272

『素描272』 窓の向こうの質屋。パンダパンダパンダ、軽くしゃがむマルク・シャガールの先の弾けたポップコーン。 三角座りのその意味と、慄く慄く慄く、夢の中で茶を嗜みましょう。 あの街角の時計台、一輪咲いても花は花。十四通…
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素描271

『素描271』 巡らせる日々の生活。走り去る寂び、色彩を帯びた墨、頭上の甲羅からひとつ伝う言葉。鳳凰が空中に舞って美しい貝殻は年月を経る。母親とみた朝焼けに涼やかな風。

素描270

『素描270』 ああ、序章。宇宙定数による空中浮遊、PF.SF.PF。 サイバー空間における抒情性をひとつの制度として、ひとりひとつのヘルメットを着脱する権利を有している。青虫が覗き穴に棲みつき、ただならぬ様子のレーザー…
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