『素描149』 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったら。 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったと。 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったが。 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったさ。
『素描146』 目に余る富を追い求めて、手に触れるものすべてが黄金になり飢え死にする。
『素描143』 先鋭的な言葉を集めたブックレット。破かれた和紙、欄間から覗く顔、そのそばには洗い清められた嘘。 置き去りの海。枯れないように、荒れないように。詩作のための詩作。いとまなく、鋏。
『素描141』 柴の千の春。折りず織らず不在の火。 桜並木の下、豊かな温度を保つ室。 水に鏡、映る夜。
『素描140』 不安定に宿る特殊な電波を受けて蛇口が嘲り魚がおどる。 30万で買い取るユーモア批判に天の国の会談。誠実の種は誠実を枯らし誠実を消しゆく。 揺らぎのない波の上で飛ぶ鳩。轟轟と渦巻く底の抜けた心。