so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02
『素描9』 腹を満たす調子はずれのお祭り。たぶらかされた言語と寝かされたままの聴覚。頭に浮かぶ鯉のぼりと競争。 鳥獣は同じ、記憶を失う。同じ記憶を失う。すかさず、その使用権を譲渡。求めるのは業。燭台に火をともして石を蹴り… 続きを読む
『素描8』 お疲れ様です。いつも大変お世話になっております。 本日は狂喜乱舞する予定ですが、よろしくお願いします。青椒肉絲に春雨スープ、決して安価なものではございません。 「何を食べるのかではなく誰と食べるのか」 世間様… 続きを読む
『素描7』 不可解で先に甘んじた。分断された境目からは誰も覗いていない。 虚構の目は誰のものだったのだろう。路頭、頑迷、猛暑、残忍。それらは閉じられた。 報われた、血の滲むような努力、雨の降らない幸運。その他は全て天誅。… 続きを読む
『素描6』 コンセントの穴に情緒と情報を挿す。挿せば一定の値を導き出し返してくれる。 形式と構造、根幹の変化、未来ロボ2020、こちとら全宇宙、中枢神経の最後尾。 インフォメーションテクノロジーは夢幻の可能性の息づかい、… 続きを読む
『素描5』 1.現実感を真似るように息を吸い込む 2.距離を測るモノサシのひび割れは、いつまでも修復せずにある 3.われさきに、我さきにと、乾いた喉を満たすため、オアシスの水を飲みにいく 4.老婆が横切る 5.「水はまだ… 続きを読む
『素描4』 思考に届けずに曖昧さを放出する。 つまり、揺らぐ波、揺らがない波、サーフボードを持参する必要はなく、海岸からその波をずっと見つめる。やがて海は穏やかになり太陽は月へと変わる。いつの間にか青の景色は薄黒い夜の空… 続きを読む
『素描3』 律に学びて、己を失わぬ。知恵や知識を装飾し自己の定義を拡張する。 「装飾物」を可能性と名付け、糧とする生き物。その様式は麗しい。不可逆性に対する恐怖心が小さく疼き、己を規定する。規定は無意識の領域へと入り込み… 続きを読む
『素描2』 自分の律動に従う。群衆はそうせずに、ただ、ひとり動く。なだらかな曲線に沿って、異質が空間に溶け合う。 静かに呼吸音を聴きながら、周囲と徐々に呼応していく、微細な変化は気づかれにくいので決して目立たない。その個… 続きを読む
『素描1』 鏡をみた。 反対に映る現実をみて、Aは沈んだ。テレビから流れる全てのニュースと感情を照らし合わせた。 悲しいわけではなく、Aが自らで選びとった道なのである。 「私は堕落した人に用事があるの」 パンを食べる… 続きを読む
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