日記
午前、外出。森鴎外『鴈』を胸に抱いて過ごす。簡潔な文体、先日読んだ三島さんとの違いに思いを巡らせる。比喩のための文体、人間全般、表象に対しての特殊・普遍、観念・事実。
ちらりちらりとネットをみていると雅俗折衷体というスタイルがあると知る。坪内逍遥の『小説神髄』を読めば文体について少しは知見を得られるのだろうか。
帰宅後、森鴎外『鴈』の注釈に出てきた午砲台、箱火鉢、無縁坂について調べてみる。それそのもの以上に言葉で指し示した時の味わい深さはどこからきているのだろうか。季語というのはそういう成分を凝縮した塊みたいなものなのだろうか。
夕方、晩ご飯。生姜焼き、胡瓜などを食べる。食後にジャズ。Mal Waldron「The Quest」を聴いて癒される。
疲れ果てて22時に就寝。
3時半に目が覚める。popi/jectiveの制作。映像をつくるのは久しぶり、気が付けば4時間通してやっていて疲労。朝を迎える。