日本
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素描210

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

『素描210』

「状況の描写以上の心象はない」と彼は言う。温かな眼差しは車窓から眺める陽の光に似ている。オレンジと緑の二色のカーテンを開けて、「はからずも春の中、木の影にも上り線」と彼女は言う。

足元の瓦礫は無数の黒い三角のような不安の印ではなく、手にとれるほどの音。