日本
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蟷螂の斧

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

蟷螂の斧



刹那的な虚ろ 
移ろいゆくのに統合された知覚

身分相応な君 
歩幅という単語が頭に浮かぶ

吐き出すのか 拾うのか 取捨選択

微量な観察が運命を隔てる
謙虚さを失うと予測もぶれる

泣きわめいて
机の上にひたすら「嫌」と書き殴っていた

彼の狂気と優しさに
今頃になって気づく

為すすべもなく 
終えていくのか

安住するのか 
畏れ多き幻

蜘蛛は大袈裟に比類なきまでに

憧れにあこがれて 
現実が巣食う

地を這う蟻や身のない肉に 
透けている