刻み告げるは紅い月
時計の針は枯れて
誰の影に怯えている
明日なき明日を見据えて
平等の鐘を消して潜む
今のままで道は続く
止めどなく流れる
普遍の糧をまだ愛して
不自然を笑おう 漠然としたもの
逃げ惑う陽が今のまま行けば
その手で押さえきれずに消える
華麗に舞いまた散る季節は
いつかの過去も
すでに風になり
蒔いた種は咲くころを見計り
必要なほど離れるなぜに
到底は追いつけず
盲点に全て掛けて
時が裂けて
最後を飾る君に
刻み告げるは紅い月
時計の針は枯れて
誰の影に怯えている
明日なき明日を知らずに