日記
朝、取材の編集を少し進めて『バリ島芸術を作った男』を読み切る。心に空洞を作って、一旦触らないことを数年前から意識している。言語化以前の直観による自然への信仰や宗教は、そういった部分とリンクしていてヒントがありそうと考える。
読み終わって自転車で鉄道博物館に向かう。想像より建物が大きくて、各車両が展示されているスペースは薄暗くて雰囲気がある。かつて北海道で走っていた開拓使号が印象に残った。車両の表面にラーメン屋ののぼり旗に書かれてそうなフォントで”開拓使”と書かれていた。その上側には「RAILWAY OF HOKKAIDO」とオシャレに記されている。そのギャップがナンセンスゆえのユーモアに感じられた。
帰って鯵と鶏肉と白菜を入れて塩鍋を作った。魚の臭みを消さずに作ってしまったので、鍋全体が魚臭に侵される。失敗。「塩揉みをしないといけない」とさっちゃんに教わりつつ、映画『地球が終わった日』を観る。
そのあとはりっちゃんの見守りをしつつ、コンラッドの短編集を読んだりギターの練習をする。
21時半には寝てしまう。