so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02
運命を嘆いてみせて時計草
ねむらない夜の真ん中逃避行
父の日とうそぶくあの娘と遊覧船
足首の湿布を眺めてたたずんだ
短命な夜にひとりの五月闇
笹の子のシュプレヒコールぐつぐつと
蜘蛛の子は告げぬままいる行き先を
桑の実のジャムをほおばる2月の日
真心に憂いを帯びたアマリリス
虫の音に探しているの喘ぎ声