『素描280』 温もりの窓際にて贈り物と沙門の跡をみる。 心の眼による悟性、彩飾も風と土の間を駆け抜ける。
『素描279』 その時点でそうしているのだからそれがすべてという考えのもとにおける、春椎茸の香り。礼拝堂の香り。生命体の香り。ジャズの香り。通話の香り。ネーブルの香り。
『素描278』 彫琢。
『素描274』 風に訊く楽譜の在りかとサマセット・モームの虚無。 牌に耽溺、蒸発したアトリエの跡、野蛮な自己模倣!野蛮な自己模倣! 祭囃子の鼓動。 ありていの鼓動。 紅いグラスの鼓動。 崩落。
『素描271』 巡らせる日々の生活。走り去る寂び、色彩を帯びた墨、頭上の甲羅からひとつ伝う言葉。鳳凰が空中に舞って美しい貝殻は年月を経る。母親とみた朝焼けに涼やかな風。