『素描81』 AM 06:49 永遠のような時間 AM 06:49 置きっぱなしのハーモニカ AM 06:49 右下が破れた日本地図 50、50
『素描78』 だれも知らない花は咲いて だれかは知っていても 旅の途中でこけてしまっても ただ松の風が吹いているだけでも 春の野にはただ蜂が飛ぶのです
『素描77』 永遠に平らな底をついつい眺める 経験にあずかり知らぬ仏 かわいた土とぬれた火が自生する 時世の苦 よろこびわかちあいて ひからびてわかりあう
『素描72』 牙を抜かれた象/大きな声の堂々めぐり 大雪に見舞われた建造物/舞踏する灯火 抽象化された絵画/呼吸のできない天井 水をかけられた弓矢/失われた住処