『素描412』 以前の器。 腰掛ける骨が木に触れる。 季節を一つ失うこと。臀部の沈みは水紋。ゆるやかに降下する木目。 一脚、また、一脚。 一脚、また、一脚。
『素描411』 椅子、座る。椅子、腰掛ける。椅子、臀部の沈み。椅子、王の極み。椅子、不在の霊棚。椅子、永遠の防衛。
『素描410』 キャプチャー・モーション。テトラポットの前衛、密接なスコラ学はテーマを回収し提示する。 キャプチャー・モーション。テトラポットの前衛、密接なスコラ学はテーマを回収し提示する。
『素描409』 忘却は呼吸、結ばれた影、夕映え透明、白い羽音、窓辺の眠り。 灰色の微熱が掌、静寂を細い蔓が弧線、輪郭の生存。
『素描408』 陶冶。 釘の先で薄明がまばたき季節が息をすると玻璃の欠片をくぐった風は遠い丘の輪郭から沈黙だけが柔らかな温度や苔むした石畳の隙間から青い気配
『素描407』 小枝に棕櫚の葉をつけた水車のアンサンブルは不思議な気持ちに気持ちになり蘇生する。
『素描405』 ちんぷんがかんぷんして、しっちゃかはめっちゃかしても半分以上は散文以下。 その斜めにある遠くても人間が見つけやすい音の数々。
『素描404』 時ばかりは後ろ髪を引いてあまたの冬にあり。 西に仏足石をみつけて生命が躍動する。未来は進歩する啓蒙的なシンポジウム。風は冷たく野は晒される。ただ、復活の祭りへとリズムに宿す雁。
『素描403』 思い込みに殺されるぐらいなら勘違いに生かされていたい。