『素描434』 F1、F2、F3 そのさらに奥で 誰かが 「フォルマント」と言っている
『素描433』 みかけハこハゐがとんだいゝ人だ 身体はひとつさて何を愛そうか
『素描431』 誰も椅子濡れ古テン膨ら遠島の匂机上の紙
『素描430』 太平洋を南風に乗り北上した湿った空気。 海の写真を撮り開け放した窓から静かに涙へと返る共産主義。
『素描429』 この通路に人間は混み合いますが、クロサキハルオミの光の雨に打たれた感受性に関する優れた静けさと夢の跡。
『素描428』 今夜晴れたらそれでも少し歩きませんか。
『素描427』 部屋にある置き物。少なからず動いてはいない。緑の中にある空間に囲まれては優れた岩壁。岸にたどり着いた途端、そぼふる雨。象徴と相似の二足歩行による慶び。 経験はありません。
『素描426』 乗 車 駅 証 明 書 発 行 機 の 涙
『素描425』 林を離れると晴天の間に出た。床で随分と眠っていて存在を忘れさられるところだった。 主な興味は穴であり、ひとしきり考えては耳をそばだて佇む。丘はただ遠く心象をなぞる。