日本
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カテゴリー: 文章

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

素描152

『素描152』 礎のない無定形のコネクションプール。滞留できぬ夜の事始。針はあらゆる粗利を連れて黄昏時の波の音。吸っては吐いて押しては引いて群がる余りある馬の貝殻。 目の前の看板に注意あり。 自然の記述!妄想の樹皮!季語…
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素描151

『素描151』 超越的な宇宙と存在が前提の両極端に光を希求する理論の端々。積極的な空中、蛇を身体に巻きつけた汎用的な種子。蛸が遺した詩の痕跡。 歩いては構え座り待つ。

素描150

『素描150』 鍵盤の音の上に座って意味深な魚の返信を待つ。日々に追われて文字とも向き合えず叱咤。立夏は去りしとしとと降る雨は名ばかりで尋ね人も荒野に置いてけぼり。深夜ひとりでに稼働する機械と照明。塗りたくられた白い化粧…
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素描149

『素描149』 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったら。 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったと。 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったが。 僕たちの失敗により友達が いなくなっちゃったさ。

素描148

『素描148』 水色のトンネルを出て3人の共通点を話していると、膝が笑いだして、陽射しを廃絶できずにアルマジロの可能性と税別の桂を混ぜた争い。後方に連絡はなくて感謝の前向きな逸脱は意に寄りかかって一矢は誰がためか、主の沼…
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素描147

『素描147』 煙突から遠い鳥が広がりを知って干からびずに違和感を殺した。自らの辛抱ものは信望を得て弾き語りを始めた。単純な動作に雲隠れする氏。非売品の未開の地。奇異なてっぺんに鳶色の旗を立て将棋の桂馬のように2マスはね…
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素描146

『素描146』 目に余る富を追い求めて、手に触れるものすべてが黄金になり飢え死にする。

素描145

『素描145』 Άλλος κι ανάθεμα κι αν είναι, δικός μας είναι. Άλλος κι ανάθεμα κι αν είναι, δικός μας είναι. (他人にとって呪…
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素描144

『素描144』 デタラメな文章をつくってください。 昨日、空飛ぶイカを見かけました。そのイカは紫色で、羽根を生やしていて、背中には尻尾がある不思議な生き物でした。そして、その空飛ぶイカは突然、空を飛ぶヤシの木に激突しまし…
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素描143

『素描143』 先鋭的な言葉を集めたブックレット。破かれた和紙、欄間から覗く顔、そのそばには洗い清められた嘘。 置き去りの海。枯れないように、荒れないように。詩作のための詩作。いとまなく、鋏。