日記
午前中、鈴木大拙さんの本を読み進める。「一つの小さな芥子の中に須弥山がはいる」という言葉に出会う。目に見える現実に即して考えると芥子に山は入らない。これを空間的に捉えるのではなくて、結び目が多くある網をイメージして、その中のひとつの結び目を引きあげると須弥山も網の中に入るのだと。それぞれの結び目を中心点と考えると、どれを引き上げるかで須弥山の入り方も変わるのか。ふむ。わかるようなわからないような。
読み終えて、三上寛さんのアルバム『ひらく夢などあるじゃなし』を聴きつつお昼にする。麻婆豆腐もどきが余っていたのでチンをして白米と食べる。
午後はムーニーマンにいただいた朗読に音をつけたり、友人との『EP作ろう計画』のメロディを考える。少し進んだので、土曜日のライブに向けて再度リハーサル。そのあとは降りかかってきた仕事をこなす。そうこうしていると夕方になったので撮影のため高円寺の Club ROOTS!に向かう。
撮影しつつ町田桃子さんと三上寛さんのライブを観る。お二人とも素晴らしい。三上さんの歌唱力に驚いた。ふと、自分が「いいなぁ」と思うシンガーは民謡的な節回しを会得している、そこを通っている気がした。「土着的なものに興味があるのか」と自己分析。…良いものを拝見させていただき少し高ぶりながら岐路に着く。
家に着いて缶ビールを一本空けて12時ごろに寝る。