日本
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so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02






秋の風が染み入るまだ暗い朝
ともなって歩く鼓動はとまり
枯れた葉をなぞる

鎧も身に着けず
深い淵にもない
たたずむ茶褐色の別れ

終演に向かう
割れた合わせ鏡の記憶

ひとつであったものは
ひとつになり

穏やかな波のように
揺れて知らないところへ

さようなら
さようなら