日本
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2021・12・22

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

日記

今日は午前中は新曲を作る。以前にちょっとだけ書いておいた曲。DJのyuyaさんが10年前にぐらいに作っていたコルトレーンの『central park west』をサンプリングしたトラックで曲を書かせていただいている。一気に最後まで作れた。メロディありきの曲ができたのは、何年振りだろう。嬉しい。良いメロディなのか不安、わからない。でもとにかく普段から断片でも作っておこう。

午後は日課的な雑務をこなした後、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』をタイトルにならって寝ころびながら読む。
構造主義に関係する哲学者の要点を掻い摘んで書いてくれている。時たま哲学者本人の文章を引用しているのだが、ラカンの文章は飛びぬけて不明。(前提や流れを知っていないとわからないよ)

フーコーの「位置づけることそのものが権力的」というのは同意。もはやそういわれたら、言葉を使用している時点で位置づけている(位置づけたものについて喋っているを含む)のだから、権力が附随しない行為はないようにも思えてくる。一般的に使われる”権力”が意味するところというより、”そこに押しとどめるようとする力が働く”と言った方がしっくりくる。そして、この本に自分が「もしかして、こうではないか…ハッ!!!」と思ったことが(要約なのに)もっと正確に書かれていた。

読んだ一番の感想としては、翻訳が言語(世界)と一番向き合える職業なのではないかと。あるコードから別のコードへと変換していく。それを細かくみていく。根気がいる作業。あと印象的だったのは、内田さんのまえがきとあとがきの温度感が全然違った。「良い入門書は知らないを軸に書かれていて、ラディカルな要素がありそこには根源的な問いがある…!」と熱を帯びていたのに対してあとがきでは「落語的解釈で怒る専門家の方もいるかもしれません…。」と謙虚。まえがきとあとがきでは論旨が違うけど、「そつがない!」と思った。

(どこから手を付ければいいかわからないけど、)音韻論は深く知りたいと思い言語学をwikipediaで調べると、基礎分野として、音声学、形態論、統語論、意味論、語用論、個別言語学が出てきた。おお…。

本を読み終わってウトウト。頭がパンク気味。とても早めの就寝。