so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02
虫売りの足あと遠くビルの風
生活は息むばかりや蜻蛉とぶ
あきつしま涼しげな晩に宿るかな
幾千の揺れる木の葉に頬濡らす
夕立や雷雲のお告げかな
壮月や言葉尽くさず別れたり
朝の歩み海岸沿いの清秋
小石ふみ遠くできしむ秋麗
いくばくの暇も有さず過ぐ立秋
手のひらにこぼれ落ちるは珠州の塩