『素描422』 青銅の鼎には雨水が満ちる。白い霧は橋を渡り竹林は葉裏へ詩を隠す。 石畳には足音が沈み朱塗りの門は閉ざされる。 東の空は淡く群青、湯煙は老いた松を参照する。
『素描421』 貸した漫画を返してくれない あいつの顔など思い出せない
『素描420』 浮き上がるまるでひとこごろ。察せぬようその在処。滞りもなく喉元過ぎれば熱さを忘れる。大地の起伏は過去を巡りてそそのかす。 雁は大空を飛び海越える。いかようにもならず、嗚呼、船舶無線、船舶無線。
『素描419』 サクサクサク、サクサクサク。 一重咲き、八重咲き、管弁咲き、ぽんぽん咲き。
『素描418』 枝分かれした輪郭。その枝をわきへやる、余分な指が1本ついている。
『素描416』 自分にブルースはないと思うなら、ただ生き続ければいい。
『素描415』 ▮▮▮▮▮ ▮▮▮▮▮ ▮▮▮▮▮ ▮▮▮▮▮
『素描413』 蟹歩き以外が禁止された部屋。 構造は永遠に水平を保つ。