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カテゴリー: 素描

素描79

『素描79』 並列に存在するイメージの器。水をすくうように丁寧に触れて返答を待つ。 かつてのオルターエゴも悲しい心に変わり、こわれた変速機に絡みつく。 雨はしとしと、虚空をにらむ。ねじくれた樹木の影は一言も話さずにつんと…
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素描78

『素描78』 だれも知らない花は咲いて だれかは知っていても 旅の途中でこけてしまっても ただ松の風が吹いているだけでも 春の野にはただ蜂が飛ぶのです

素描77

『素描77』 永遠に平らな底をついつい眺める 経験にあずかり知らぬ仏 かわいた土とぬれた火が自生する 時世の苦 よろこびわかちあいて ひからびてわかりあう

素描76

『素描76』 雑念を食す お好みの酢で 選択の余地なしは健全な好みの上に 女神に泣きついても、抱きついても 嘘のないお米を研ぐ指 弁当箱にバッタが一匹 想起の芽生えは映画の一コマみたく 「夢が膨らむと栄養も循環するのさ」…
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素描75

『素描75』 永遠の山。蜜柑の皮ごと喰う、食う、喰う、喰らう。 寺に駆け込んだのはどの怨(恩)。死霊を肥やす私領にいき。 異化する、ことの手練手管。ひゃーひゃー。ひゅーひゅー。 風邪は引くもん。六尺ばかりの杵柄を地面に振…
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素描74

『素描74』 透明感のある山のふもとのカフェから景色を眺める。周囲では馬が走りまわり蝋梅の香りがただよう。 群落には雪が降り有機的なつながりに亀裂が走る。 いかようにも、いかようにも。 冷めた珈琲が頬につたわり、窓辺の生…
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素描73

『素描73』 従順は魚に溶かされて地底で落ちあう。遊戯は一生を覆いつくしているのに未開と人は言う。帆を張って駆り出された兎や鳩。海原に頬を差し出して心を慈しむ。いいふらされた情感はひとつなぎの紙と出会う。 希望の連動と誹…
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素描72

『素描72』 牙を抜かれた象/大きな声の堂々めぐり 大雪に見舞われた建造物/舞踏する灯火 抽象化された絵画/呼吸のできない天井 水をかけられた弓矢/失われた住処

素描71

『素描71』 揮発性のメモリのような写真と庭先の戯れ。白に引きづられた暗喩による迂回。あなたの和睦と川は海へと流れ着きイナゴは草むらを飛び跳ねる。 想像の上にあるフランツ・リストの指遣いとアルプスの峰。夢と想い、鍵盤が叩…
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素描70

『素描70』 水色の町、老いを隠したオニヤンマと不恰好なプログラム。真実めいた過去と控えめに咲いた椿。しわだらけの銀紙、光沢のあり・なしで存在する滝縞。 si,si,si pi,pi,pi li,li,li. is,is…
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