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カテゴリー: 文章

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

素描115

『素描115』 苔の見物人。pi+ PI+ pi+ 。∞。∞。∞。ざらついたその手触りはpi+ PI+ pi+ 。∞。∞。∞ある日の午後のようで、また、あくる日のココアのようで。魚の群れと桴で打ち鳴らされた銅鑼がpi+ …
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素描114

『素描114』 秋の曼珠沙華の群生地。辺り一面が真紅。中央には極彩色のルーレット。 貸し出されたルールに蝶が寄りつく。 儚く短い夜。遠方の戦闘機は空高く、寝返りをする赤ん坊。 愛してやまない噂と平らな地の雑然とした草。 …
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素描113

『素描113』 オペレーター、マニュピレーター、惑星o-six。マイクチェック・マンツーマン。午後二時。 ソウトウノスキモの。コヅチヲウテバシンセンナニンジン、アトノザワナ。 ヘイヨヘイ、短くも口角に甲殻類に幸か不幸かの…
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素描112

『素描112』 お兄さん、すみません。 「一般に起こりがちな対象を個別・特殊性において対処せずに、流れてきたテクスチャの解釈に触れて、対象そのものと思い込み、さもそのものであるかのように見せる現象。素材と crtl+ c…
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素描111

『素描111』 器がひとつあっても、なくても、そこにいても、いなくても。遥か彼方から、伝言の、ひとつなぎ、おおよその、霧が、晴れて。衛星の、またぐ、通信を。幾何学的模様—しばらくぶりの抱擁。 遠い野犬の実験的…
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素描110

『素描110』 先の見えない、人がいた。理解を超えた先にいた、人もいた。陽の光と反対の人もいた。弾き続ける人もいた。人がいた。人と人がいた。深い窪みに目を凝らす人もいた。歓喜に満ち溢れている人も、ざらざらとした虚無を抱え…
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素描109

『素描109』 幻想的な頬。ひざまずいたマイナス、なお、永遠。 派の、派の、派の。清らかなる夜。進歩と退廃の火花。 コスモスとカオスともども覚醒。トリル、トレモロ、トリル、トレモロ。 反復の浴槽にふたつボールを、小さな鍵…
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素描108

『素描108』 切妻の屋根から雨がぽとりと落ちる。 四角い空間、グリッチサウンドに時が止まった古代都市ポンペイを見る。 破損した心がひとつつなぐ。想像と創造が構想および高層をよび、白日の下にさらされた、噴火。 理論上の一…
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素描107

『素描107』 honeytone,n,e.j,g,-403 forbi,,,deny dub dub dub jgw gw gw gw ふ道ふ、の件の、く空く、み浸み、ん遺ん、 梨の礫。愛の氷。火の都。四の陽。占の福。…
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素描106

『素描106』 言語の発出が解消となり隣の待ち人がいなくなる。改めて善に急ぎ、密接した木と木の葉が絡んでは喧騒を生む。幻想の院は差にあらず、因の部屋で干された街を眺めて時を待つ。絃いだ園の跡。せめて遺すと詩人は涙を拭く。