日本
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素描2

『素描2』

自分の律動に従う。群衆はそうせずに、ただ、ひとり動く。なだらかな曲線に沿って、異質が空間に溶け合う。
静かに呼吸音を聴きながら、周囲と徐々に呼応していく、微細な変化は気づかれにくいので決して目立たない。その個体の連続で空気はできあがっていく。
ある者は座り首をぶらりと下げ、熱を蓄える。取り憑かれた主体は周囲との分離を忘れる、故に観衆は彼を評価する。
判断を他者に預けられる勇気を持ったその瞬間、錆びはなくなり歯車は動きだす。原初的体験、無意識に懐古的な過去を想起させるには、呼吸と暮らすこと。