so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02
持続的な黒橡 変わったふり 変性意識をたよりに生きる 景色は向かってはこなくて虚空が顔を出す 平凡を記しはじめて安心する 何も鐘の音も知りたくはなかった 友達も 恋人も 家族も 愛する人を 目を瞑るその時だけ 力が抜ける… 続きを読む
八 行き場のない祈り 手向けた生活の燈 あなただけがよく 知るは静かな白銀 世界に何かひとつ 何かひとつ携えて ゆく川あの地平に 見える塔はとても 遠く遺失し諸々が 真を記す 兜の中の争い 結びつく弔い 平で清らかにリズ… 続きを読む
門出 ふたつこぶのラクダが銀河を駆け巡り 流線型のハープが幻想の歴史を紡ぎだす 冷え冷えとした鉄の響きの軌跡をたどり しんとした海底で目をつむると 明るい鼓笛隊が4/4拍子を保ち迎えいれてくれる そこら中で紙吹雪が舞い象… 続きを読む
証明 あなたを愛していることに 嘘偽りはありません 油がなくて回転しない 錆びた鎖であろうと 魂は繋がっている 信じています 肉体としての姿かたちを 見ることはなくても あなたは私の祈り 生き続けます
・あ|な・ なにもないと 涙はいつか乾きますが なににもならないと 泣いている状態を なすとなさぬと 土の中に埋め込んでいます なりはてると 妥協の産物は交換により刷新 なりさがらず パレットは規格を統一し なくならず … 続きを読む
心と詩にむけて 均しくなく まるく そしてなく 均しくなく まるく そしてあく 均しくなく まるく そしてまく 均しくなく まるく そしてわく
揺れる公式 見=死=変
印 秋の風が染み入るまだ暗い朝 ともなって歩く鼓動はとまり 枯れた葉をなぞる 鎧も身に着けず 深い淵にもない たたずむ茶褐色の別れ 終演に向かう 割れた合わせ鏡の記憶 ひとつであったものは ひとつになり 穏やかな波のよう… 続きを読む
moon 刻み告げるは紅い月 時計の針は枯れて 誰の影に怯えている 明日なき明日を見据えて 平等の鐘を消して潜む 今のままで道は続く 止めどなく流れる 普遍の糧をまだ愛して 不自然を笑おう 漠然としたもの 逃げ惑う陽が今… 続きを読む
persona 文法を持たずに歩く恋人たちが 赤のワインを乳房に垂らして 編集点は魅力のある表情をして 健康を暴きたてる なぞる指は容赦せずに 風の影響を受けて 揺れるロマンス 盗まれた電子は 精神と肉体の目隠し サング… 続きを読む