『素描164』 メトロポリスに海苔と Gang Starr の快進撃から剥奪された言葉の分割がかわるがわる東口から出ていき、電車の中で遊戯以上に命を懸ける黙秘のピーターが言うには、もう少し燻してはいかがですが?
『素描163』 地図になく宛もなく手に触れた。春の泪、羽を伸ばせども触れず。季節の訪れ、繊細な心ひた隠し、相容れず、舳先、灯台。浅瀬の波に揺れる子供たち。綿毛が空に飛んだ映画を思い出して流れていく姿。
『素描161』 砂漠と河に大きな鴨鹿の足跡。地中海ちかくの避暑地を巡り日に焼けた男が一人。彼が残した小道を訓戒として偽物までもが走りだす。広大な世界を知りたいと願った時、短縮法で書かれた平面図が奥行きを凌駕する。