so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02
兎 ぷっくらと膨らんだ頬とその心拍数 丸かじりされたリンゴ 後ろの正面だれだ 月の影に隠れた ウサギ 耳をそばだて かなしみをしる よろこびをきく
夜行性 夜がきた 何度も知り尽くした 身の毛がよだち 心がざわめく 月は丸く 浮いては沈む 火の音を聴き 小さく 小さく まばらな拍手に 助けられて 背中に羽が生えるころ ただ逢いに 静かな褐色に–挟… 続きを読む
鯨 乖離せよと命じるアタマ 追いかけ合う ドジョウの群れ ずっと震えている 心の扉をノックして 「やあ」と声をかけた 膨張した感情と暮らす クジラはしくしくと涙を流して 噴水の周りを 子どもたちが走りまわる
報/連/相 念とも呼べるあなたは消失したのでしょうか 曲解の連続を心底信じ抜いた表現者は 奈落の底に突き落とされたのでしょうか 柔らかなグミのように 形を変えているだけなのでしょうか 日常のように同じなのでしょうか 破ら… 続きを読む
枯れ尾花 淡い淡い雨 情緒冷めた目 夢 甘く美しい木々から滴る水 位相の違うあなた 濡れていた 遮られたひかりの先でエイリアンみたく 笑い声が響く 瞳に宿らない想いは さようなら 夢で逢えたら