日本
sasaworks1990@gmail.com

カテゴリー: 自由詩

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

兎 ぷっくらと膨らんだ頬とその心拍数 丸かじりされたリンゴ  後ろの正面だれだ 月の影に隠れた ウサギ  耳をそばだて かなしみをしる  よろこびをきく

夜行性

夜行性 夜がきた  何度も知り尽くした 身の毛がよだち  心がざわめく 月は丸く 浮いては沈む 火の音を聴き 小さく 小さく まばらな拍手に  助けられて 背中に羽が生えるころ  ただ逢いに 静かな褐色に–挟…
続きを読む

鯨 乖離せよと命じるアタマ 追いかけ合う ドジョウの群れ ずっと震えている 心の扉をノックして  「やあ」と声をかけた 膨張した感情と暮らす クジラはしくしくと涙を流して 噴水の周りを 子どもたちが走りまわる

報/連/相

報/連/相 念とも呼べるあなたは消失したのでしょうか 曲解の連続を心底信じ抜いた表現者は 奈落の底に突き落とされたのでしょうか 柔らかなグミのように 形を変えているだけなのでしょうか 日常のように同じなのでしょうか 破ら…
続きを読む

枯れ尾花

枯れ尾花 淡い淡い雨 情緒冷めた目 夢 甘く美しい木々から滴る水 位相の違うあなた 濡れていた 遮られたひかりの先でエイリアンみたく 笑い声が響く 瞳に宿らない想いは さようなら 夢で逢えたら