日本
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カテゴリー: 素描

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

素描31

『素描31』 肘と肘は交わらず、腕と腕が触れ合う。奇術師の記述に残された石碑。オートと間、クールでナイスガイな鳥たちの飛躍。チョップでスティックな夢食いの宴。痕跡の責任はだれにも問われず溶ける魚の宣言を溶かした僕らの物真…
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素描30

『素描30』 即興の家畜。呼び戻されて、擬人化した客体のような存在。噺家が届ける、起き抜けの、容赦、白日。 ついつい偽りに居座り、家屋の母屋から突き出した。 位置の把握、絞り出して香盤に映しだす。鏡、心理の心理。 粗野な…
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素描29

『素描29』 白と青の境目にいる。白へと飛び込み青に駆り出される。身体は進む/戻るばかりを繰り返し、水平線をずっと泳ぐ。 積乱雲のように鉛直にただただ伸びる。殴り書かれた文章は担い手への注意喚起。余計なお世話/責任の所在…
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素描28

『素描28』 霧がかる記憶は坑道に伏して。綿毛は大空を舞い、天秤は左に傾く。 情の内の象徴、言語を探す作業を止め山から落ちる綱を握りしめた記憶の有り方を捉え直す。 更地に点を描写し臆病者も仲間とする。矛盾と闘争を繰り返し…
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素描27

『素描27』 その人にはその人の都があり、嘘の人には嘘の人の日雇いがあり、閉じられた瞼やこじ開けられた扉には意味があり。 岸。横断的に存在を保持する、種をばらまくそれらを天から降る雨のようにありがたがり、語り部は村に入る…
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素描26

『素描26』 CUL-DE-SAC,CUL-DE-SAC,CUL-DE-SAC 息継ぎのできないままに転じる/場面の展開、木の馬にまたがる涙。 かまけたママの火取虫が、否応なしにやってきた。 それいけ、掛け声はやまびこと…
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素描25

『素描25』 「晴れ、時々曇り…」AMラジオから本日の天気が知らされる。古い地図をたずさえて森にきた。 小雨は止み霧がかり、触手は散りかり、美少年は罠にはまり、そのものにとってひとつの統一体となり輪をつくった…
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素描24

『素描24』 補助器をつけた、器の小さい。しかくをよっつもった。ひだりの、超音波。 右にしたたる、したためる、水水。有限にちかづく、地下づくりの見開きの彫刻的な速記が、新しい「ト」をさかさまにしていく。 また、その、意味…
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素描23

『素描23』 急かされた少女は、風船を握りしめて道路の脇を歩く。きしきしと骨は痛み、身体は悲鳴をあげる。それでも朗らかに歌い上げ彼女の音があたり一面に広がる。手を伸ばしても決して微笑みかけない、かつて愛された人形はいつま…
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素描22

『素描22』 私はiyu 意味伝達<記号の世界に生きるの。 -ひとたび罹患 ラカンの脳へとバカンス- -ひとっ飛び、ヘブン、イーブン- m7のコードが文字を導くの。千夜一夜の物語を夢みるの。 世界の東からひっそりと。黄色…
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